HERMONY日本のバイエル企業広報誌

BAYER

レバクーゼンの街をめぐる

ドイツの西部、ノルトライン=ヴェストファーレン州にある都市レバクーゼン。ケルン・ボン国際空港から車で30分。ケルンとデュッセルドルフの間、ライン川沿いにあるレバクーゼンは、バイエルの拠点であり故郷だ。

街に息づくバイエルの歴史

上空から見下ろすと、弓形の印象的なフォルムが目を引く、モダンな建造物――ここがドイツ・バイエル社の本社だ。ファサードは全面ガラス製で、バイエルの透明性と未来へ発展し続けていくためのエネルギーを象徴したデザインとなっている。その本社ビルの向かい(上写真内の左上)にあるのが旧本社ビル。石造りの歴史的な建物は、現在も管理棟として機能している。伝統と革新――このふたつの対照的な建物を目の前にするだけでも、バイエルの歴史と進化し続ける“今”の力強さを感じてもらえるだろう。

バイエルの創業は1863年。ヴッパータール近郊のバルメンから始まった。小さな染料倉庫を中心にした経営は、その事業拡大とともに新たな製造拠点を求めることになる。そこで検討されたのがライン河畔の広大な敷地、ここレバクーゼンだった。この都市名の由来となっている起業家のレバークス博士の名前を冠したドクター・カール・レバークス社からバイエルは敷地を取得し、1912年には本社を移転。バイエルの“中興の祖”として知られる、カール・デュイスベルクは、レバクーゼンの工場の拡張計画を牽引した。原料から完成品まで、生産工程を細かく区分して、ライン川に沿って工場を造り上げた。当時この場所を視察した、世界的に著名な化学者エミール・フィッシャーは「私が今まで見たなかで、最も美しい化学工場である」と言葉を残した。

また、工場の発展とともにこの街の様相も変わっていく。工場で働く多くのバイエル社員が街に住み、活気にあふれた。1901年には、11人のブラスバンド愛好家の社員が集まり、会社初のオーケストラが誕生。続いて、合唱団、演劇クラブなども結成された。この会社と従業員を中心とした文化活動は、21世紀を迎えた現在まで続いている。バイエルのレクリエーションハウスでは、ミュージカルや演劇、ダンスが上演されている。

バイエルとスポーツのつながりも、このレバクーゼンから始まった。1904年に社員のために設立したスポーツクラブは、設立年にちなんで「バイエル04」と名付けられた。設立から100年を超える現在では多くのプロアスリートも所属している。

人々が憩う緑のオアシス

本社ビルの目の前に広がる緑の庭は「カール・デュイスベルク公園」だ。その一角にある「日本庭園」は、バイエルのコミュニケーションセンター「バイコム」の隣に位置していることもあり、社員やバイエルを訪れる多くの人に親しまれている。カール・デュイスベルクが1912年に創設し、1950年代から一般公開された園内には、紅葉や菊をはじめ、在来種と外来種の多様な植物が配されている。鯉と亀がいる小さな池や、日光の橋をモデルにしたという「みかど橋」など日本のモチーフも見どころだ。2006年には、「ドイツの公園トップ10」のひとつにも選ばれた。

美しく手入れがされた「日本庭園」

参考文献:
『バイエル125』 1988年6月 ドイツ・バイエル社
ドイツ・バイエル社HP https://www.bayer.com/

A District Alive with Bayer’s History

Leverkusen is a city in North Rhine-Westphalia in western Germany located on the banks of the Rhine, thirty minutes by car from Cologne Bonn Airport. This city has been home to Bayer’s corporate headquarters since 1912, the year when the factory relocated to the city to answer its need for expansive space to further grow its rapidly developing business. Along its long history, Bayer cultivates a very special tradition by supporting sports and cultural activities in the area.

Looking down from above, the modern building with the striking bow-shaped form catches your eye—this is Bayer AG’s headquarters. With an all-glass façade, the design symbolizes Bayer’s transparency and its energy for continuing to develop into the future. Bayer’s former headquarters building (top-left of upper photo) sits across from it. This historical stone building still serves today as administrative offices. Tradition and innovation—just seeing these two contrasting buildings gives you a sense for both Bayer’s history and its continuing strength today.